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05巻1号 >

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種類: Journal Article
タイトル: 心筋梗塞という病が病者の性に与える意味
タイトル別表記: Meaning of Myocardial Infarction for Sexuality of the Patients with Ischemic Heart Disease.
著者: 簱持, 知恵子
小松, 浩子
キーワード: セクシュアリティ
心筋梗塞患者
病の意味
エスノグラフィ
語り
掲載誌: 聖路加看護学会誌
巻: 5
号: 1
開始ページ: 51
終了ページ: 57
発行年月日: 2001年6月30日
ISSN: 13441922
抄録: 人間の性はセクシャリティとして捉えられ、心筋梗塞を発症した病者の性は生物学的、遺伝的、社会文化 的に規定され、意味づけられる。本研究では心筋梗塞を発症した1事例の病や性に関する語りをエスノグラ フイというアプローチを参考にして分析し、心筋梗塞という病が病者の性に与える意味を明らかにした。 その結果、病者の発症から性生活の再開までのストーリーは病を持ちながら新たに性的存在として生きる ことへ向けての通過儀礼の物語と解釈できた。そして心筋梗塞という病が病者の性に与える意味として①性 的存在としての内的エネルギーの低下と自制、②妻の性的欲求への気遣いとつながりの揺らぎへの懸念、③ 自己の世界が家庭内へ向かうことの葛藤と受け入れ、④夫婦のつながりの再構築ということが見出された。 さらに看護者は心筋梗塞の病者の語りを性という観点から捉え解釈すること、病者に性を語る機会を提供す ることなどで病者の性的統合を促すことが示唆された。
抄録別表記: Human's sexual desire, activities, and interests are regarded as sexuality, and the sexuality of patients with myocardial infarction is defined in terms of biology, genetics and socio-culture. In this study we analyzed the narrative of illness and sexuality in a patient with myocardial infarction using ethnographic approach and explicated the meaning of myocardial infarction to the sexuality of the patient. As a result, the story from onset of the disease to the time of resuming his sexual intercourse is interpreted as the ritual passage to start life as a new sexual being with the illness. The meanings of myocardial infarction to the sexuality of the patient were following: ① Reduction of internal energy as sexual being and self-restraint, ② Apprehension to sexual desire of his wife, and concern about the possible changes in the relationship with his wife, ③ Conflict and acceptance about the fact that the self world is restricted to home, and ④ Restructuring of the relationship as a husband and a wife. This finding suggested that nurses should understand and interpret narrative by patients with myocardial infarction from the viewpoint of sexuality and promote their sexual integrity by providing chances of storytelling about sexuality.
参考文献: 1) 小松浩子他:慢性病を持つ高齢者の性への影響の把握と性 の充実を促す援助モデルの開発,平成8・9・10年度科学 研究費補助金研究成果報告書, 4-5,2000.
2) Jeffrey Weeks著,上野千鶴子訳:セクシャリティ,河出 書房新社,10-22,1996.
3) Ann Seidlat al:Understannding the Effects of a Myocardial Infarction on Sexual Functioning- A Basis For Sexual Counseling,16(5),255-264,1991.
4) 松島たつ子他:心筋梗塞患者における性生活の問題につい て,看護技術,30(1),92-97,1984.
5) Nancy F.Woods編,稲岡文昭他訳:ヒューマンセクシャ リティ臨床看護編,日本看護協会出版会,223-224,1993.
6) 旗持知恵子他:虚血性心疾患患者のセクシャリティに対す る援助の研究(1) 看護婦の虚血性心疾患患者の性生活への援 助の実態,山梨県立看護短期大学紀要, 3(1),73-86,1997.
7) 黒田裕子:虚血性心疾患を持ちながら生活する男性のクオ リティ・オブ・ライフに関する記述的研究―日常生活の管 理とセクシャリティからの分析(その4),看護研究,25 (4),53,1992.
8) Authur Kleinman著,江口重幸他訳:病の語り慢性の 病をめぐる臨床人類学,誠信書房,ⅲ-ⅳ,1998.
9) 前掲書8),ⅳ-ⅴ.
10) 前掲書8),237-238.
11) 前掲書8),5.
12) 小田亮:一語の辞典性,三省堂,9,1996.
13) 波平恵美子編:文化人類学カレッジ版,医学書院,34, 1999.
14) David B.Lynn著,今泉信人他訳:父親その役割と子供の 発達,北大路書房,437-439,1994.
15) 小松浩子他:慢性病を持つ高齢者の性への影響の把握と性 の充実を促す援助モデルの開発,平成8年度科学研究費補 助金研究成果報告書,15,1997.
16) Robart F.Murphy著,辻信一訳:ボディ・サイレント病 と障害の人類学,新宿書房,240-272,1992.
権利情報: このPDFファイルは国立情報学研究所で電子化されたものです。
リンクURL: http://hdl.handle.net/10285/659
出現コレクション:05巻1号

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