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12巻2号 >

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種類: Journal Article
タイトル: 看護大学入学生の生活体験
タイトル別表記: Daily life experience of freshmen at a Nursing college.
著者: 大橋, 久美子
菱沼, 典子
佐居, 由美
大久保, 暢子
石本, 亜希子
佐竹, 澄子
キーワード: 生活体験
大学1年生
看護教育
少子社会
質問紙と観察
掲載誌: 聖路加看護学会誌
巻: 12
号: 2
開始ページ: 25
終了ページ: 32
発行年月日: 2008年7月31日
出版者: 聖路加看護学会
抄録: 【目的】大学生の生活体験不足が指摘される中,学習準備状況としての看護系大学入学生の生活体験調査や その実態に合わせた教授学習方法についての研究は少ない。本研究目的は,看護大学入学時の学生の日常生 活における生活体験と実際の行動の実態を明らかにし,学生の特質と要因を検討することである。 【方法】2007 年4月,A看護大学1年生を対象として同意の得られた31 名に対して,自己記入式アンケー ト調査(日常生活における生活体験と行動に関する計33 の質問と属性)と実施調査(A「濡れたタオルを洗っ て干す」もしくはB「机まわりを片付ける」の指示に対する対象者の行動観察)を行った。分析は項目ごと の記述集計をした。倫理的配慮として,A大学倫理審査委員会の承認後,教員の強制力が働かないように教 員以外の調査員が実施した。 【結果】兄弟がいる学生は83.9%,平均の兄弟人数は2.3 人であった。アンケート調査では,生活経験が全 員にあった項目は4項目「食器洗い(台所の片付け)」「寝る前の更衣」「着物(浴衣)の着脱」「食後の口腔 周囲の汚れへの関心」であり,50%未満の項目は2項目「浴槽に入るとき湯をかき回す」「子どものオムツ 交換」であった。実施調査A(15 名)では,ほぼ全員がタオルをねじって絞り,しわを伸ばして,まっす ぐに干した。実施調査B(16 名)では,全員が机の上のこぼれたお茶を拭いたが,椅子やコップやタオル の片付け方に差がみられた。 【考察】学生の特質として,タオル絞りやお茶を拭く等の単一の基本動作は可能だが,その状況に含まれる 複数の課題に気がつかず,自分の目に入る範囲の行動に終わってしまうことが推測される。また,生活体験 に影響する要因には,少子化や家族内の役割分担等の変化ではなく,生活設備の電化などの生活環境の変化 があると推測された。今後は,看護系大学入学生の生活体験の特質と要因を明確にするために,対象を拡大 した調査が必要である。
抄録別表記: Purpose: Recently, focus has been put on daily life experience of nursing students and how it might support their learning. However, there are few studies on nursing students’daily life experience in relation to readiness for nursing. The purpose of this study was to investigate daily life experience and actual behaviors of freshmen at a nursing college and to discuss their characteristics and factors affecting their daily life experience. Methods: Thirty-one first year students (freshmen) responded to a 33-item questionnaire about their behaviors in everyday life that might be relevant to nursing and then carried out one of the two practical tasks: A) “wash a towel and hang dry” or B)“ clean up the area around the desk.” Actual behaviors during the task were observed and recorded using a guide by an investigator. Data were quantitatively and descriptively analyzed. Results: Most students (83.9% ) had one or more siblings. All students had experience of four behaviors: dishwashing, changing into nightwear, wearing a Japanese kimono and paying attention to food particles around other people’s mouths. Fewer than 50% of the students had experience of two behaviors: stirring warm water before taking a bath and-changing diapers. For task A (n=15) , almost all students gave a twist to wring the towel and then smoothed it out and hung straight. For task B (n=16), all students wiped up spilled water on the desk. However, there were differences in their approach when cleaning up the chair, the cup or the towel. Discussion: It is supposed that although freshman can do a single basic action, like wringing a towel or wiping up water, they may not be able to notice multiple problems included in the situation, and therefore, they may only deal with of the problem within their sight. We think that modern living environment is a factor affecting daily life experience. As the number of samples in our research was small, further research to identify the characteristics of freshmen and factors influencing daily livingbehaviorsis suggested.
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本文の種類: publisher
リンクURL: http://hdl.handle.net/10285/3448
出現コレクション:12巻2号
4.総説・論説・報告・資料
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