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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10285/1087

NII Resource type: Thesis or Dissertation
Title: 遷延性意識障害患者の意識レベル向上を目指した背面開放端座位ケアの検討
Other Titles: Improvement of consciousness of vegetative patients by sitting position without back support.
Authors: 大久保, 暢子
Author-transcription: オオクボ, ノブコ
Advisor: 菱沼, 典子
Keywords: 遷延性意識障害患者
Vegitative state
背面開放端座位
Sitting position without back support
背面開放端座位ケア
意識レベル
Level of consciousness
Inprovement of consciousness
An investigating method or the measure : 東北療養センター遷延性意識障害度スコア(広南スコア)
脳波
Issue Date: 2000
Abstract:  重度の持続性意識障害である遷延性意識障害患者が、より人間らしい生活、その人らしい生活を過ごせるよう、臨床では「意識レベル向上のケア」を行っている。  意識レベル向上のケアの1つとして「背面開放端座位ケア」というケアがある。このケアは主に寝たきり老人や軽度意識障害患者に使用され、意識レベル向上の効果を挙げている。この背面開放端座位ケアを遷延性意識障害患者に取り組み、意識レベル向上に有効か否かそしてどのように意識レベルが変化していくのかを検討した研究はない。  遷延性意識障害患者の意識レベルの変化は微細で緩やかな経過の中で変化を示す事からJapan Coma Scaleなどの急性期の意識障害患者を対象としたスケールでは十分に測定出来ないと言われている。  そこで今回の研究は長期的な経過の中で患者の意識レベルを詳細に測定するための事例研究とし、遷延性意識障害患者の意識レベル向上を目指した背面開放端座位ケアを検討すると同時に患者の意識レベルがどのように変化していくのかを記述し分析する事を目的とした。  対象は全例重症脳血管障害の発症後3ヶ月以上経過した遷延性意識障害患者3例であった。積極的な医学的治療は全て完了しており、在宅又は専門施設での療養に移行する直前の状態であった。研究方法としては通常の看護ケアが行われている状態での患者の意識レベルを2週間観察し、その後通常の看護ケアの中に背面開放端座位ケアを約1~2ヶ月間(事例1:65日間、事例2:36日間、事例3:43日間)加え、その状態における対象の意識レベルを観察し、両者を比較検討した。また背面開放端座位ケア導入後における日々の背面開放端座位ケアを行う前と行っている間の意識レベルの変化(以下 ケア施行前・施行中の変化と称す)も検討した。データ収集期間は1999年6月30日から10月15日までの期間で、観察内容は意識レベルの観察として東北療護センター遷延性意識障害度スコア、脳波、スコアで評価出来ない微細な反応を観察した。データの分析方法は各事例の意識レベルを経時的に詳細に記述することと脳波及びスコア値は中央値を算出し、統計パッケージHALBAW for Windows Ver5.21にて検定を行い、事例毎の検討を行った。  各事例における結果は以下の通りであった。  事例1では、日々の背面開放端座位ケア施行前・施行中においては、広南スコア・脳波に変化はなく、微細な反応が見られるのみであった。しかし背面開放端座位ケア65日間の経時的な変化からみると、微細な反応の出現のみならず脳波上、α波・β波が増加した。また広南スコアでは点数低下はなかったもののケア導入前の最低点数をケア導入後半は保つ傾向にあった。  事例2では、日々の背面開放端座位ケア施行前・施行中における脳波測定は出来なかったが広南スコアはケア施行前より施行中の方が点数は低下し、微細な反応も認められた。また36日間の経時的な経過の中でも脳波上α波・β波が出現し、広南スコアの著明な点数低下及び微細な反応の出現が認められた。  事例3では、日々の背面開放端座位ケア施行前・施行中においては微細な反応が認められたのみで広南スコア・脳波上に変化は認められなかった。しかし43日間の経時的な経過による意識レベルの変化として、広南スコアの点数低下、脳波上α波・β波の出現、微細な反応が認められた。  以上の結果から 1.背面開放端座位ケア導入前後における3事例の意識レベルの変化として、全事例にケア導入後、脳波上のα波・β波が出現・増加し、微細な反応の出現が認められた。また3事例中2事例に広南スコアの点数低下を、また1事例にケア導入前の最低点数を確実に維持する傾向が認められた。 2.背面開放端座位ケア施行前・施行中の意識レベルの変化に関しては、3事例中2事例において、脳波・広南スコアに変化は認められず、意識レベルに大きな変化はなかった。  従って、・遷延性意識障害患者の意識レベル向上に背面開放端座位ケアが有効である事が示唆され、また・遷延性意識障害患者の意識レベル向上を観察するには長期的な見方が必要であると同時に遷延性意識障害患者の意識レベル向上を目的とした看護ケアを検討する際にも継続した看護ケアを長期的に提供していく重要性が示唆された。
Description: 聖路加看護大学大学院看護学研究科修士論文
URI: http://hdl.handle.net/10285/1087
Appears in Collections:2-1-b:修士論文(要旨あり)

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